
「パン作りを始めたいけど、道具は何を揃えればいいの?」 「セットで売っている高い道具を買うべき?それとも100均でいい?」
これからパン作りを始める方にとって、道具選びは最初のハードルですよね。 張り切って高いニーダー(こね機)を買ったのに、結局使わなくなってしまった……なんていう悲しいケースもよく見かけます。
結論から言うと、初心者のうちは「高価な機械」は必要ありません。ですが、「これだけはプロと同じものを使ってほしい」という小道具がいくつかあります。
今回は、パン職人歴13年の元講師である私が、「初心者が最初に買うべき道具」を厳選してご紹介します。無駄な出費を抑えて、賢くスタートしましょう!
なぜ「専用の道具」が必要なのか?
「家にあるお玉や菜箸じゃダメなの?」と思うかもしれません。 料理(おかず作り)なら代用できますが、パン作りにおいて道具は「手の一部」です。
専用の道具を使うメリットは2つあります。
- 生地を傷めない(余計なストレスを与えない)
- 作業効率が上がり、生地の温度上昇を防げる
特にパン生地はデリケートなので、扱いにくい道具でもたもたしていると、発酵の状態が変わってしまい最終的においしいパンに到達できなくなってしまいます。
「道具にお金をかける」のではなく、「成功するための環境にお金をかける」と考えてください。
これだけは投資して!絶対に外せない「三種の神器」
まずは、何をおいてもこの3つだけは揃えてください。これがないとパン作りは始まりません。
1. 0.1g単位の微量スケール(はかり)
前回の記事でもお伝えしましたが、パン作りは「化学」です。 塩やイーストの0.1gのズレが、パンの出来栄えを大きく左右します。
一般的な料理用の1g単位のスケールでは、「3g」と表示されていても実際は「3.9g」かもしれません。この約1gの誤差が命取りになります。 必ず「0.1g単位」で測れる「微量モード付き」のスケールを選びましょう。タニタのKD-321などが定番で使いやすくおすすめです。
🔴【https://a.r10.to/h5YmMn:タニタ KD-321】

2. デジタル温度計
「水温」「粉の温度」「こね上げ温度」。 パン作りは温度との戦いです。自分の指の感覚ほど当てにならないものはありません。
パンにプスッと刺してすぐに測れる、スティックタイプのデジタル温度計が必須です。 防水タイプだと、汚れても水洗いできるので衛生的です。
🔴【https://a.r10.to/h5VcS4:タニタ TT-508】

3. カード(ドレッジ・スケッパー)
初心者の方が一番持っていないのがこれです。 プラスチック製の半円形や台形の板ですが、これが「プロの第二の手」です。
- ボウルの中の生地をきれいに集める
- 生地を分割する(切る)
- 作業台についた生地をこそげ取る
これらを手でやろうとすると、手にベタベタついて生地を無駄にするだけでなく、体温が伝わって生地が悪くなってしまいます。 数百円で買えるものですが、あるとないとでは作業効率が天と地ほど違います。硬すぎず、適度にしなる素材のものが使いやすいです。
🔴【https://a.r10.to/h5GOaz:ドレッジ・スケッパー】

あると劇的に上達する「準・必須アイテム」
「三種の神器」の次に、できれば揃えてほしいものがこの2つです。
4.番重(ばんじゅう)・フードコンテナ
「番重って何?」と思われるかもしれません。パン屋さんでよく見る、生地を入れている薄型の箱のことです。 家庭で作る場合、わざわざ業務用の大きなものを買う必要はありませんが、「蓋付きのプラスチック容器(コンテナ)」を番重代わりに用意することを強くおすすめします。
なぜ番重が必要なのか?
- 乾燥を完璧に防げる: ボウルにラップや濡れ布巾をかける方法は、隙間ができたり、布巾が乾いたりして管理が大変です。番重なら、生地を入れて蓋をするだけで、中は湿度100%近い「保湿ルーム」になります。
- 生地を休ませるのに最適: 分割した後の丸めた生地(ベンチタイム)などを、並べて入れておけます。乾燥知らずで、生地がしっとりと緩んでくれます。
100円ショップで売っている深めの書類ケースや、食品用の大きなタッパーでも代用可能です。「生地の乾燥」はパンの大敵。これを防ぐための専用ルームを作ってあげましょう。
🔴【 https://a.r10.to/h9P55o:サンコー 番重 】

🔴【 https://a.r10.to/hPPZSJ:サンコー 番重ふた 】

5.こだわりの「ボウル」
「ボウルなんて家にあるステンレスのものでいいでしょ?」 と思いがちですが、パン作りにおいてボウルは「発酵の状態を見るためのモニター」です。
私がおすすめするのは、ステンレスではなく「透明なボウル(ポリカーボネートや耐熱ガラス)」です。
透明ボウルをおすすめする理由:
- 発酵具合が「横・裏」から見える: ステンレスだと上からしか見えませんが、透明なら横から見て「どれくらい膨らんだか」、裏から見て「気泡の状態(イーストの活動)」が丸見えです。 初心者が一番つまずく「発酵の見極め」が、透明ボウルにするだけで格段に分かりやすくなります。
また、サイズも重要です。小さすぎるボウルだとこねにくいので、粉200g〜300gでパンを作るなら、直径21cm〜24cm程度の少し大きめのものを選ぶと作業がしやすいですよ。大は小を兼ねるので直径30㎝の大きいものがあれば安心です。
🔴【https://a.r10.to/he5uhj:クックボール 30cm(透明)】
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🔴【https://a.r10.to/TKcdO4:クックボールセット 22cm〜32cm(ステンレス)】
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実は「100均」や「代用品」でもOKなもの
逆に、ここは節約しても大丈夫!というアイテムもあります。
- ふきん(濡れ布巾): 乾燥防止にかぶせる布は、清潔なタオルやキッチンペーパーで代用可能です。(※番重があれば出番は減ります!)
- オーブンシート: 100均のものでも十分使えます。頻繁に焼くようになったら、洗って繰り返し使える「グラスファイバー製」や「シリコン製」のシートを買うと経済的です。
- ガス抜きめん棒: 最初は100均のプラスチック製や木のめん棒でも十分です。必須ではありません。
初心者のうちは「買わなくていい」もの
- ニーダー(パンこね機): 便利ですが、高価で場所も取ります。まずは「手ごね」で生地の感触を覚えることが上達への近道です。
- 発酵器(ホイロ): あると最高ですが、家庭用でも数万円します。今の時期なら、温かい部屋やお風呂場の近く、オーブンの発酵機能などを工夫すれば十分対応できます。
オーブンに発酵機能がついているものもあります、しっかり活用していきましょう。
まとめ:道具への愛着がパンを美味しくする
いかがでしたか? 「全部高いものを揃えなきゃ!」と気負う必要はありません。
まずは「スケール」「温度計」「カード」の3つ。 ここだけしっかり投資して、あとは徐々に買い足していくのが賢いスタートです。
使いやすい道具を使うと、作業のストレスがなくなり、パン作りがもっと楽しくなります。 ぜひ、あなただけの「相棒」を見つけてくださいね!


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