
パン作りで一番大変で、挫折しやすい「捏ねる」作業。 実はこれ、必要ありません。
「えっ、捏ねないとパンにならないでしょ?」と思いますよね。
通常、パンの骨格となる「グルテン」は、小麦粉と水を合わせて『力』を加えることで作られます。しかし実は、力を加えなくても、ゆっくりと『時間』をかけることでもグルテンは自然にできちゃうんです!
このレシピは、その性質を利用した「魔法のレシピ」。
材料を混ぜて、時間をかけて休ませるだけ。 専用の道具も不要。100均の型を使って、お店のような「外カリッ、中モチモチ」の高加水フォカッチャが作れます。
水分量の多い生地なので、最初はベチャベチャしていて本当に出来るの?と不安になるかもしれません。扱いには少しコツがいりますが、時間が経つごとに生地がだんだんと繋がり、プルプルに育っていく変化は実験のようでとても楽しいですよ。
やること自体はとてもシンプルに、そして簡単に出来上がります。
ぜひレシピを【保存】して、週末の楽しみに焼いてみてくださいね。
🍳 作り方
🥣 材料(作りやすい分量:大きめの100均の型1個分)
- 強力粉(あればフランスパン用準強力粉):500g
- インスタントドライイースト:4g
- 塩:10g
- 水:425g
- オリーブオイル:75g
- ※仕上げ用(型に塗る分):20ml程度
- ※トッピング用(岩塩、ローズマリー等):適量
🍴愛用アイテム
強力粉(フランスパン用準強力粉): このレシピは「リスドオル」などの準強力粉を使うと、皮がバリッと香ばしく仕上がります。(普通の強力粉でもOKですが、お店の味に近づけるならこれ!👇)
- [リスドオル]
仕上げの塩:ゲランドの塩(顆粒) シンプルなパンだからこそ、塩にはこだわってみてください。
私が愛用しているフランス産の「ゲランドの塩」を使うと、小麦の甘みを引き立てる絶妙な塩気が口いっぱいに広がります。
精製塩とは違い、海水のミネラルがたっぷりで、ただ塩辛いだけにならず「旨み」を感じられるのが最高です。これを使うだけで、おうちのフォカッチャがお店の味に変わりますよ!
- [ゲランドの塩]
1. 材料を混ぜる(最初はベチャベチャでOK)
まずはボウルに水とオリーブオイル以外の粉類(強力粉、イースト、塩)をすべて入れ、スプーンやゴムベラで均一になるように軽く混ぜます。
次に、水とオリーブオイルを全量一気に入れ、粉っぽさがなくなるまで均等に混ぜ合わせます。

👨🏫 先生のワンポイント この時点では、生地はベチャベチャで表面もボコボコしています。「これでまとまるの?」と不安になるかもしれませんが、絶対にこねくり回さないでください! 均一になればOK、そのままラップをかけ、30℃くらいの暖かい場所で30分休ませます。
2. パンチ①:生地を育てる(まだ切れます)
ここから「パンチ(折りたたみ)」という作業を3回行い、グルテンを強化していきます。
ボウルの中で生地の外側を持ち、内側に優しく折りたたむように重ねます。 まだ生地がつながった程度で、強く引っ張るとブチッと切れる状態です。
「優しく、赤ちゃんを扱うように」が合言葉。 多少切れてしまっても問題ありません。ボウルを回しながら1~2回転(4〜8回)ほど折りたたんだら、再びラップをして30分休ませます。
3. パンチ②:少し繋がり始める
30分経ったら、2回目のパンチを行います。同様に外側から内へ折りたたみます。
さっきとは少し変化が出てきます。グルテンができ始め、さっきより強く引いても切れにくくなっているはずです。 ですが、まだ非常に繊細です。「優しさ」を忘れずに折りたたみ、再びラップをして30分休ませます。
4. パンチ③:弾力を感じる
3回目のパンチです。 ここまでくると、生地を持った瞬間に「弾力(グルテンの強さ)」を感じられるようになります。 表面もツルッとしてきて、パン生地らしくなってきましたね。 優しく折りたたみ、再び30分休ませます。

5. 成形・最終発酵
ここから型に入れていきます。
- 机に打ち粉(分量外:強力粉など)を振り、ボウルから生地を取り出します。
- 生地を上から押さえ厚みをそろえるように潰し、優しく四角形に大きく広げます(生地が切れないギリギリまで)。
- 四角形になるように、生地を折りたたみます。
- 【重要】 100均の深めの型の内側にサラダ油(分量外)を塗り、底にオリーブオイル20mlを注ぎます。
- 生地のきれいな面を上にして型に入れ、ラップをして暖かい場所で40分休ませます。
💡 美味しさの秘密 底にたっぷりのオリーブオイルを入れることで、焼く時に底面が「揚げ焼き」状態になり、カリッカリの食感に仕上がります!
6. 焼成(クライマックス!)

生地が元の大きさの2〜2.5倍に膨らんでいれば発酵完了です。 オーブンを天板ごと250℃に予熱します(庫内をしっかり熱くするため)。
仕上げの儀式です✨ 生地全体にオリーブオイルと塩(お好みでローズマリーなど)を振りかけます。 ここで指を使って、生地にズボズボと穴を開けていきます(※ここが一番楽しい工程です!)。
【焼き時間】
- 250℃で15分焼きます。
- 一度オーブンを開け、焼きムラを防ぐために天板の向きを前後入れ替え(反転させ)ます。
- 温度をそのままで、さらに8〜10分焼きます。
全体においしそうな「こんがりきつね色」がついたら完成です!
時間はかかるけど、手間はゼロ。「待つ時間」を楽しもう
今回の「捏ねない高加水フォカッチャ」いかがでしたでしょうか?
最初は「こんなにベチャベチャで大丈夫?」と不安になったかもしれませんが、 「時間は最大の調味料」です。
あなたが寝ている間や、家事をしている間に、酵母たちが勝手に頑張って美味しいグルテンを作ってくれます。 オーブンから漂うオリーブオイルの香ばしい匂いと、焼き上がりの「バリッ、モチッ」という音は、手作りした人にしか味わえないご褒美です。
✨ このレシピの楽しみ方
- シンプルに:
焼き立てをそのまま!オリーブオイルと塩だけで、小麦の香りをダイレクトに楽しむ。 - 食事パンとして(焼く前にトッピング):
ウインナー、コーンマヨ、ミニトマトなどを埋め込んで焼けば、お子様も喜ぶお惣菜パンに。 - お酒のアテに(大人向け):
ドライトマト、輪切りのオリーブ、黒胡椒を効かせて、ワインやビールのお供に最高です。 - 【おすすめ!】翌日は絶品サンドイッチ🥪:
冷めたフォカッチャを厚さ半分にスライスして、具材をサンド!
「生ハム×モッツァレラチーズ×バジル」でイタリアンに。
「たっぷりレタス×たまごサラダ」でわんぱくサンドに。
塩気が効いているので、どんな具材とも相性抜群ですよ。

100均の型で気軽に作れるので、ぜひ週末のルーティンにしてみてくださいね。 「うまく焼けたよ!」「こんなトッピング美味しかった!」という感想や、質問もコメント欄でお待ちしています😊

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